意外と知らないアクセス解析

離脱率と直帰率の違いって? 意外と知らないアクセス解析

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アクセス解析ツールには多くの指標がありますが、全ての意味を正確に理解している人は少ないものです。 今回は、一度耳にした事はあるけど“意外と知らないアクセス解析用語「直帰率」と「離脱率」”の違いについて解説します。 Googleアナリティクスには直帰率と離脱率という混同されやすい指標がありますが、2つの意味について正確に理解していない人は多いのではないでしょうか?

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離脱率と直帰率・・・曖昧にしていませんか?

まず一つ目に直帰率についてですが、下のように定義されています。
・直帰率とは、サイト内のページに訪問した後、他のページに遷移することなく離脱したセッションの割合を表します。
・直帰率の計算に含まれるセッションは、対象のページから始まるものをカウントする。
したがって、対象のページから始まらないものは、直帰率の計算にはカウントされません。

次に離脱率についてですが、下のように定義されています。
・ページを見たセッションのうち、そのページから離脱してしまったセッションの割合を指します。

上の二つから分かるように、非常に似た指標に見えますが、算出方法が全く異なっています。
二つの指標は、運営サイトを改善する上で必要なデータなのでしっかりと理解し、内部施策や広告の運用などに役立てていきましょう。

それではQ&Aの形式で説明していきたいと思います。

直帰率と離脱率の違いについて

サイト内のページをA, B, Cとします。ユーザーは下にあげる経路でサイト内を閲覧し、それぞれのPVが生じるとします。それでは、一つ目のケースから見ていきましょう。
ケース1

Q1. ページAの直帰率はいくらでしょうか。
A.正解は50%です。

66%と答えた人もいるかもしれません。先述したとおり、直帰率とは、サイトに訪問したユーザーが1セッションあたり1ページしか閲覧しなかった場合にのみ生じる概念です。また、直帰率の計算に含まれるセッションは、対象のページから始まるものをカウントすると決まっています。
したがって、4つのうち上から2番目、4番目のセッションは直帰率の計算に含まれません。
この点は注意しておきましょう。

Q2. ではページAの離脱率の場合はどうでしょうか。
A.正解は50%です。

ページAを含むセッション数が4、Aから離脱したセッション数が2となります。
離脱率の計算は、対象ページから離脱したセッション数を、対象のページを含むセッション数で割ったものとなります。したがってすべてのセッションが離脱率の計算としてカウントされ、50%となります。

ケース2

Q1. 少し複雑ですが、ページAの直帰率はいくらになるでしょうか。
A.正解は0%です

驚いた方もいるかもしれませんが、ケース1と同様です。直帰率の計算に含まれるセッションは、対象のページから始まるものをカウントすると決まっています。したがって、上から1番目, 5番目のセッションは直帰率の計算に含まれません。
ケース1で説明したとおり、上から1番目のセッションに関しては、直帰率と関係ないことは言うまでもないでしょう。
上から5番目のセッションに関しては間違える人もいるかもしれないので説明しておきます。
ページAから離脱していますが、ページAから始まっていない上に1ページ以上の閲覧数があるため直帰率の計算にはカウントされません。
上から3番目のセッションはページAから始まりページAから離脱しています。
しかし、1ページ以上のセッションであるため、直帰に含まれません。

Q2. では、離脱率の場合はどうでしょうか。
A.正解は66%です。
念のため、説明しておきます。

ページAを含むセッションが3つ、ページAから離脱したセッションが2つとしてカウントされます。したがって66%となります。
もうこれで分かりましたね。

まとめ

今回は意外と混同されやすい2つの指標について紹介しましたが、ここまでで説明したとおり、算出方法が全く異なるものです。
1ページ目で離脱したのか、または複数のページを閲覧後、離脱したのかについてしっかりと区別しておくことは重要です。
ユーザーのイメージと内容が異なる場合、直帰率が高くなります。
離脱率が高い場合、ユーザーが商品に何かしらの興味・関心があるにも関わらず、ユーザーが求めていた情報が存在していない可能性が考えられます。
二つの指標は混同されやすいですが、サイト内において改善しなければならないポイントは異なります。アクセス解析で得られたデータを元に内部改善を行う際は、二つの指標が全く別物であることと、算出方法も全く異なるということをしっかりと理解しておきましょう。

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